管理栄養士のmafiです。
きもうさ「社内イベントで食事を用意したいけど、ケータリングとデリバリーって何が違うの?」
この疑問、地味に多いです。
結論から言うと、両者の違いはシンプル。
- デリバリー:料理が“届く”サービス(基本は受け取って終わり)
- ケータリング:料理+設営+提供(スタッフ対応)まで含むことが多い
この記事では、ケータリングとデリバリーの違いを整理しつつ、
失敗しない選び方を「現場目線」でまとめます。
読み終わる頃には「自分のケースはどっちが正解か?」が即判断できるはずです🍱
ケータリングとデリバリーの違いを一言で


まずは、迷ったときの“一言定義”。
デリバリーとは?
料理が指定場所に届くサービスです。
受け取り後は「主催者側で配る・並べる・片付ける」が基本。
- 弁当、オードブル、寿司、ピザ…など
- 会議室に置き配、受付で受領、冷蔵保管…など
- 人が足りないと地味に大変(配膳・ゴミ・導線)
ケータリングとは?
料理の提供に必要な“運営”までセットになりやすいサービスです。
設営、テーブルコーデ、温冷管理、配膳、ドリンク提供、片付けまで含むことも。
- 立食パーティ、懇親会、式典、撮影現場…など
- “会場の雰囲気づくり”まで担うことが多い
- その分、費用は上がりやすい
まず押さえるべき「3つの違い」


比較で迷う人は、以下の3点だけ見ればOKです。
① 人手の要不要
- デリバリー:主催者が配る/並べる/片付ける
- ケータリング:スタッフが対応(プラン次第)
👉 ポイント
「料理自体は良かったのに、主催者がバタついて“ホスト不在”になる」って、イベントあるあるです。
デリバリーは料理が届いた瞬間が“開始”ではなく、そこから運営が始まるのが落とし穴。
② 会場の見栄え・演出
- デリバリー:容器のままになりがち(工夫で改善可)
- ケータリング:装飾や盛り付け、テーブル設計で“映える”
👉 ポイント
満足度って「味 3割、雰囲気 7割」になりがち。特に懇親会は、料理の質よりも**“話しやすい空気”**が勝ちます。
③ 温かさ・提供品質
- デリバリー:届いた時点の状態がピーク
- ケータリング:温製/冷製の管理ができる(対応範囲次第)
👉 ポイント
唐揚げやフライは“時間が敵”。届いて30分で別物になります。逆に、冷めてもおいしい料理(サンド・マリネ・寿司・冷製前菜)ならデリバリー向き。
料金の違い


一般的なイメージはこんな感じです。
- デリバリー:1人あたり 1,000〜3,500円が多い(弁当〜オードブル)
- ケータリング:1人あたり 3,500〜8,000円くらいが中心(スタッフ費・備品費が乗る)
ただし、人数や会場条件で変動が大きいです。
“最終的に必要な工数”を見積もるのが大事。
ありがちな失敗パターン5つ(これ避ければ勝ち)
ここ、いちばん重要です。
失敗①:ゴミ問題で地獄
デリバリーはゴミが爆増します。
段ボール、容器、割り箸、保冷剤…イベント後に現場が戦場に。
対策:
- ゴミ回収の有無を事前確認
- 分別ルール(自治体・会場)を把握
- 45Lゴミ袋を多めに用意(これ大事)
- 45L ゴミ袋(厚手タイプ)
- 使い捨て手袋(片付けが爆速)
- 除菌シート(机のベタつき対策)
※ここにAmazonアフィリリンクを設置(Rinker推奨)
失敗②:置き場所がない/冷蔵できない
オードブルが届いたけど、置き場所がない。
冷蔵できない。常温で放置。…これ、食品衛生的にかなり怖いです。
対策:
- 受け取り時間を開始ギリギリに寄せる
- 会場の冷蔵庫の有無を確認
- 夏は「冷製中心」か「ケータリング」に寄せる
失敗③:人数ズレ(意外と多い)
「参加者が増えた/減った」で料理が足りない、余る。
対策:
- “食べる人”だけで人数を組む(挨拶だけ参加の人は除外)
- 予備は 5〜10% が安全
- 乾き物(ナッツ等)でバッファを作る
- 小分けミックスナッツ
- 個包装お菓子
- 紙皿・紙コップセット
※ここにAmazonアフィリリンク
失敗④:動線が悪くて渋滞
立食で料理テーブルが一箇所だと、そこが詰まります。会話が死ぬ。
対策:
- テーブルを2〜3箇所に分散
- “取りやすい順”に配置(皿→箸→料理→ゴミ箱)
- ドリンクは料理と別島に置く
失敗⑤:ドリンクを軽視して満足度が落ちる
食事はOKなのに、飲み物が足りない/ぬるい/種類がない。
対策:
- 水・お茶は鉄板
- コーヒー需要は侮れない(特に昼)
- 保冷ボックスで冷やすだけで評価が上がる
- 大容量ウォータージャグ
- 保冷ボックス
- 紙コップ(厚手)
※ここにAmazonアフィリリンク
どっちを選ぶ?シーン別のおすすめ


迷う人向けに、用途でズバっと。
会議・研修(短時間/静か)
→ **デリバリー(弁当)**が最強
理由:配膳が簡単、食べる目的が明確、時間が読める。
社内の小さな懇親会(10〜30人)
→ デリバリー(オードブル)+運営を少し工夫
理由:予算を抑えつつ、雰囲気は作れる。
大人数の懇親会(50人〜)
→ ケータリング推奨
理由:運営が崩れると一気に満足度が落ちる。人手が命。
式典・来賓あり・取引先あり
→ ケータリング推奨
理由:見栄え・提供品質・片付けまで含めて“安心”が買える。
屋外イベント・季節イベント
→ ケースバイケース(でも夏はケータリング寄り)
理由:温度管理が難しい。衛生リスクが跳ね上がる。
失敗しない発注チェックリスト
発注前にこれだけ確認すれば、事故が減ります。
- 参加人数(食べる人の人数)
- 開始時刻と受け取り時刻(何分前に届く?)
- 会場の冷蔵・冷凍設備の有無
- 机の数/スペース/動線(料理台を何箇所置ける?)
- ゴミ回収の有無(回収なしなら分別ルールも)
- アレルギー/宗教対応(最低限の確認)
- 支払い方法(請求書対応できる?)
- キャンセル規定(何日前まで変更可?)
「結局、どっちが得?」の考え方
費用だけ見るとデリバリーが安い。
でも本当はこうです。
デリバリー:料理代は安いが、運営コストが主催者に乗る
ケータリング:料理代は高いが、運営コストが外注される
つまり、
主催者の人件費・負担・リスクまで含めて比較すると判断が一気に楽になります。
満足度を爆上げする「1つの裏技」


それは、“最初の一口”を用意すること。
乾杯の瞬間に、全員がすぐ食べられるもの(個包装・フィンガーフード)を置く。
これだけで「段取りが良い」「気が利く」印象がつきます。
例:
- 個包装ナッツ
- 個包装チョコ
- 小分けおつまみ
- 使い捨ておしぼり
地味だけど効きます。ホストの格が上がります😌
よくある質問(FAQ)
Q. 少人数なら絶対デリバリーでOK?
基本はOKです。ただし「人手が足りない」「片付けができない」場合は、少人数でもケータリングの方がラクなことがあります。
Q. ケータリングって何日前に頼むべき?
人気日は埋まるので、できれば2〜4週間前。直前でも可能な業者はありますが、選択肢が減ります。
Q. 食品衛生的に注意することは?
夏場は特に温度管理。デリバリーの場合、受け取り後に放置しない、冷蔵できないなら冷製中心にする、が基本です。
まとめ


- デリバリー=料理が届く(運営は主催者)
- ケータリング=料理+提供+片付けなど運営込み(プラン次第)
- 失敗の多くは「ゴミ」「温度」「動線」「人手」で起きる
- 迷ったら「主催者の負担をどこまで許容できるか」で決める
「安さ」だけで選ぶと事故ります。
でも、ポイントを押さえれば、デリバリーでも満足度は十分上げられます🍽️








