大学の非常勤講師はコマ数雇い?【月額雇いは少ないです】

mafiです。

大学の教員を目指している場合、まず、クリアしたいのが、

大学の非常勤講師として雇用されること

ですよね。

人に教えた経験(講師経験)のない人が、急に、正規の講師や、教授になることは、とても稀です。
余程能力がある人、と言って良いのではないでしょうか。

  • 大学の非常勤講師になりたいけれど、コマ数で雇われるの?
  • 雇用形態が不明で不安
  • 自由な時間はどれくらいあるのだろう

このような疑問を解決できる記事を用意してみました。
良かったら参考にしてくださいね。

目次

大学の非常勤講師はコマ数で雇われることが大半

非常勤講師の雇い方は、以下です。

  • コマ数で雇う
  • 月額で雇う

それぞれ順にみていきます。

コマ数で雇う

コマ数で雇う場合、最低1コマ/年からです。

通常の授業:約1,500円~10,000円
特別講義:約5,000円~約3,000円

1コマ辺りの額は、非常勤講師の社会的な地位も関係してきます。

全くの新人であれば、最低額から。
少し知名度があるのであれば、多少額が上がります。

月額で雇う

体制が古い大学は、まだ月額雇用が主流ですね。

月額:5,000円~

そして、結構安めの印象です。
また月額の場合、コマ数が決められているので、

給料表はどこにある?

さて、非常勤講師の給料表が気になるところですが、私大の場合、多くは公表されていません。

「内部規約」として存在しているので、事務や実際に雇用された人であれば、見ることができます。

また、国公立の場合は、ネット上にも公開されていますよ。

参考:公立大学の給料表

給料表は、その人の学歴や社会経験によって、級と号が変わってきます。
この級と号が高い人ほど、給与も高くなるシステムです。

授業を休んだらどうなる?

非常勤講師も人ですので、時に体調が悪くなる日もあるはずです。

その時、授業を休みにした場合の対応です。

コマ数:授業した回数のみの給与
月額:1回程度の休みOK(補講無し)、もしくは、休んだ分の補講必須

正職員の教員の場合、1~2回程度の授業休校であれば、そのままスルーして良い大学もありますが、
大概の大学は、必要回数の「補講」をしなければなりません。

「補講」が必要になる理由

なぜなら、授業の回数が1回でも足りなければ、文科省から、単位として認めてもらえない場合があるからです。

参考:私学の補助金ー文科省からの通知

実際に、非常勤講師として仕事をする前に、自分が担当する授業の位置づけは確認しておく必要がありますね。

非常勤講師は自由です

ある程度、授業を休んでも許される大学であれば、自由時間はかなり多めです。
空いた時間には、別の仕事を入れることもできますし、別の大学の非常勤講師の仕事をしてもOKです。

非常勤講師の9割が、副業をしています。

副業で忙しくなる場合も

副業内容は、

  • 大学の正職員のアシスタント
  • 別大学の非常勤講師を掛け持ち
  • 全く別の仕事
  • 株・FXなどの投資

非常勤講師を複数の大学で掛け持ちすると、授業の準備で、かなり忙しくなります。

副業は大学から離れよう

「同じ内容の講義を、他大学ですればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、授業名が違うので、きっと同じことはできないでしょう。

例えば、

【専門:メディア】
A大:メディアと歴史
B大:メディア活用

自分で授業を選べたらいいのですが、正職員の教授たちがいる以上、非常勤講師は仕事を選ぶことはできないです。

非常勤講師は5年以上雇うと、正職員にする法律→結果、首切り期限が明確に

古株の教授、准教授が定年でいなくなるのを待っていては、いつまでも非常勤講師のままですし、金銭的な面から長期の仕事としては難しいと思います。

そこで国は5年以上雇った場合は、正職員に雇い変えする法律を作っていますが、大学側としては納得できていないところ。

雇う前に、「5年経ったら、雇用解雇です」と先に、話をつけてスタートします。

【学校の働き方改革】非常勤講師に適用される無期転換ルールは適正な運用を | 勤怠...
2013年4月より有期労働者に対する無期転換ルールが導入されて以来、全国各地で「無期転換逃れ」が問題視されています。こうした動きは教育業界においても例外ではなく、非常勤講師を抱える学校や学習塾等で無期転換直前の雇い止めに関わる労使紛争の発生が後を絶ちません。 本記事ではそんな「無期転換ルール」について詳しく解説します

でも僕が思うに、やはり非常勤講師は、本当に正職員を目指す人達から、教員に向いている人をふるい分けする場だとも思います。

正職員を目指す人は、同じ大学に居座らず、

他県・関連の大学の公募を受けまくる

この姿勢が欠かせないです。
今の大学で未来が無いと感じているのであれば、起こるかどうかわからない奇跡を待つよりも、行動したほうがきっとあなたのためです。

僕の奥さんも大学教員ですが、「非常勤講師→正規の職員」になったことで、単身赴任していきました。
夫婦別住所状態ですが、正職員の教員は週3勤務のため、月の半数は同居ですし、お互い働いてお金もあり、楽しく過ごしているので、問題なしです。

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