客員教授と正規の教授の違いとは?なり方と給料(非常勤講師/客員准教授も)

こんにちは、mafiです。

今回は、『客員教授』『教授』の違いについて書いてみたいと思います。

きもうさ

・「客員」准教授、「客員」教授って何?
・客員准教授ってどうやってなるの?
・給料はどれくらい?

よく肩書で目にする『客員』というキーワード。疑問を持っている方の参考になればと思います。

目次

客員ってどんな人がなる?

「客員」は簡単にいうと「客寄せパンダ」的な存在の人が多いです。

  • 有名な芸能人、スポーツ選手
  • 政治家、元政治家
  • 公務員の上級職

メインで仕事をしてもらうことはないけれども、おいおい卒業生をつなぎたい先、の人が多かったりします。

『客員教授』と『教授』との違いとは?

結論、正規の職員か、職員でないか(非常勤)、です。

教員の雇い方にパターンあり

もともと大学の教員に雇い方には、大きく分けて2つのパターンがあります。

  • 教授、准教授=大学に正規で雇われた教員
  • 客員教授、客員准教授=非正規の教員

正規で雇われた教員は会社員

つまり、会社でいう”正規”の職員として、大学に雇われた教員は、通常の『准教授』『教授』と呼ばれます。
雇われた大学での仕事を主としていて、大学の経営などにも携わります。

客員教員は客寄せパンダ的

また、大学には非常勤(期間が決まった臨時さん)として教員を雇う場合があります。

会社でいう、パート、派遣、臨時職員的な立場の教員で、これが「客員」です。勤務時間が短く、単発で仕事をする立場です。

その非常勤で雇われていて、『准教授』『教授』の役職が付いた教員のことを、呼び方として『客員准教授』『客員教授』と読んでいるのです。

『客員教授』と『教授』の役割の違い

「客員教授」と「正規で雇われた教授」には、業務内容で以下のような違いがあります。

客員教授の役割

  • 年1回程度の講演
  • コマ数勤務
  • ゼミは持たない
  • 大学の運営、雑務には携わらない

客員教授の場合、短時間の勤務契約になっています。
大学は、授業を『コマ』で考えるので、”コマ数勤務”になるわけです。

なので役割としては、割り当てられたコマ数分の授業を行うこと。

ライター基礎講座を週1で教えてください


このような大学の依頼に合わせて、内容に沿った授業を行うのです。

正規の教授の役割

  • 裁量労働制なので、いつなんどきも仕事
  • ゼミをもち、学生の指導を行う
  • 大学運営の雑務に携わり、会議が多い

また正規で雇われた教員は、ゼミを持ち、総合的・応用的な学生の指導を行います。
実は研究の時間はあまりないのが現実です。

大学の教員が専門的なことばかり教えていると『専門学校』と変わらないものね

あと正規の大学教員の一番の雑務が、様々な委員会の雑務。
就職支援や学生指導、入試やいじめなど、教員はそれぞれ担当の委員会に所属していて、その会議に毎月膨大な時間を割いています。

客員教授の場合は、この委員会に所属をする必要がありません。
比較的緩い立場でいることができるのが『客員教授』です

『客員教授』と『教授』の給料の違い

客員教授と、正規の教授では給料の額が大きく違います。

  • 教授:700万円~1,200万円/年収
  • 客員教授:1コマ単価1~数万円の場合や、300万円~500万円/年収

客員教授の場合、正規の教授に比べて仕事での役割が少なかったり、勤務の日数が少ないこともあり、給料の差は大きくなります。
ただし、客員教授で呼ばれてくる人の場合、大学の仕事とは別の仕事をしている場合が多いです。

会社の社長や、その道のプロなど


なので、大学からもらう給料が全てではありません。
本人たちにとっては、ちょっと高額なバイトと思って引き受けている人が多いと思います。

客員教授のなり方

客員教授になる方法は、ただ一つ。

その大学から、声をかけてもらうこと

です。

本人がなりたいと思っていても、公募があるわけではないので、自分からなることはできません。

また声を掛けてもらうためには方法があります。

  • その道のプロで、業績がある人
  • その道について、わかりやすく話せること
  • 大学の求めている知識を持っていること
  • 大学の先生と知り合うこと

このような人であれば、大学から声をかけられる可能性が高くなります。

『客員教授』になるためには、大学側から声をかけてもらう必要があります。そのためには、認知度が高くなければ難しいですよ

ただし、「非常勤講師」や期間限定の「客員准教授」の募集は公募あり

ただし、

  • 「非常勤講師」の募集
  • 期間が決められた「客員准教授」の募集

は大学のHPなどに掲載されます。
この場合は、採用試験を受けて合格することによって、短期間でも教員になることができるわけです。

『客員教授』『客員准教授』などを雇用するメリットとは

“客員”の教員は、勤務形態では『非常勤・臨時職員』的な立場の教員だと書いてきましたが、なぜそのような非常勤の教員を雇う必要があるのでしょうか。

それには、雇うと大学にいくつかメリットがあるからです。

  1. 現場の知識を教えてもらうことができる
  2. 教員のバリエーションを増やすことができる
  3. 有名な人を客員として呼ぶことで、大学の名が上がる

学生としては、大学に様々な分野の教員がそろっている方が魅力的ですよね。
大学側もその点は理解をしていて、できるだけ多くの専門分野の教員をそろえたいと思っています。

しかし、教員を正規で雇うと莫大なお金がかかるのです。

そこで少しでも経費をかけずに雇うために、また民間で働いている専門家を単発的に雇うために、客員の『教授』『准教授』を雇っています。

客員の『教授』と『准教授』の違いとは

『客員』と呼ばれる教員にも、『教授』『准教授』と呼び名が変わってくる場合があります。
これは、社会的地位を参考として、大学側が任命しているのです。

大学には、

  • 教授
  • 准教授
  • 講師

など教員の中に地位があり、講師が一番低く、また教授が一番地位が高いです。

例えば、料理オタクがいたとします。

非常勤講師として声がかかる場合は、単なる「オタク」で料理に関して専門的な知識を持っている段階
客員准教授として声がかかる場合は、料理の専門的な大会に出場する経験があり、賞の受賞などで有名になっている人。
客員教授として声がかかる場合は、その料理に関してお店を開いたり、会社化し社長になって、ビジネスとして成功している段階。

大学側は、かなりシビアに見極めて声をかけてくると思います。

年齢によっても差が

これは暗黙の話ですが一般的に、

教授:40歳以上
准教授:39歳以下

です。
ただ、大学の予算や、他の先生たちの出世具合によって、最近は出世が先送りされる傾向がありますね。

もっと詳しく知りたいよという方にオススメの参考図書は、次の通り

非常勤教員でも学びが深ければそれで良し

大学の『客員』准教授、教授について書いてみました。

大学の先生だけでは補うことができない授業内容もあるので、非常勤や客員で来ている教員の方々の知識は不可欠ですよね。

良かったら参考にしてください。

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