管理栄養士のmafiです。
[chat face=”kowaiusagi.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”]
- 管理栄養士になりたいけど、あるある話ってあるの?
- 管理栄養士だけど、自分の悩みって実は管理栄養士ならば悩むこと?
- 管理栄養士の世界で起きる、面白い話を聞いてみたいな。
[/chat]
こんな疑問に答えます。
今回は、行政の管理栄養士である僕が、僕が仕事をしている時に感じている、管理栄養士のあるあるをまとめてみたので、参考にしてみてください。
あるある話とは?
そもそもあるある話には、定義があります。
あるある
多くの人間が見かけた経験を持つほど頻繁におこる状況や、頻繁に聞く言動などを意味する語。 「あるある」という頻繁さについての同意の言葉から生まれた表現である。
つまり、管理栄養士の9割近い人が「その話、仕事中によくあるー」と思わずうなずいてしまう話のことですね。
今回は、僕の職場の管理栄養士からも情報収集しているので、かなり精度は高まっていると思いますよ。
管理栄養士あるある選
一挙に書いてみますね。
1.給料安すぎて年に1度は転職したくなる
管理栄養士を目指す人は、お金を目指しているわけではないと思いますが、、、管理栄養士は単独の仕事だけでは稼げないですよ。
管理栄養士の世界は給料が高い順に、「病院>公務員>施設・保育所」なのですが、中間の公務員でも月額の手取りは14万円程度。
1日中立ちっぱなしの仕事の上、デスクワークの残業をこなしてでも、この金額です。詳しくは、≫【管理栄養士の公務員】給料は約18万円からスタート【高く設定する方法】をどうぞ。
なので、年に1度は転職したくなりますよね。
良い転職先を探しているのであれば、下記の記事がオススメです。
あと管理栄養士が給料を増やすためには、副業は欠かせない時代です。特に僕がオススメするのはブログとライター仕事です。
知っている人は既にトライされていると思うのでOKですが、知らない人はコチラの記事も参考に。
2.「栄養士=管理栄養士」と思われている
世の中に「栄養士」と「管理栄養士」の違いを知っている人は、おそらく1割いるか、いないか、そんなレベルだと思います。
- 職場の上司でも違いを言えない
- 専門職でも違いを言えない
- 患者や市民も違いを言えない
違いを知っていたとしても、
[chat face=”4387E1D5-303E-4E2A-9D1E-ABC849FF3A59.jpeg” name=”同僚” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 「栄養士」は高校卒業、「管理栄養士」は大学卒業? [/chat]そんな感じです。
「管理栄養士」が国家資格ということをきちんと知っているのは、おそらく、医師、看護師、保健師、理学療法士、歯科衛生士などの、同じ国家資格を持つ、専門職くらいだと思います。
3.管理栄養士でも呼び名は「栄養士」
あと僕の職場での職種の呼び名ですが、実は
「管理栄養士」:×
ではなくて、
「栄養士」:○
が正しいです。
[chat face=”kowaiusagi.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none”] 「管理栄養士」なのに、”栄養士”って呼ばれるの?悲しくない? [/chat]
なぜなら公務員の世界では、採用試験は「管理栄養士」の国家資格を持っていることが条件の、「栄養士」の採用試験を受けて、採用されるからなのです。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] ややこしー [/chat]
つまり、僕の所属している組織には「管理栄養士」という職種の人は、誰もいません。
正直、僕は「管理栄養士」と呼ばれようが、「栄養士」と呼ばれようが、全く問題ないのですが、
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 人によっては、「管理栄養士」のプライドがある人、もいます [/chat]
ただ、「栄養士」と「管理栄養士」の違いを知らない人にとっては、この統一感のない職種の呼び名は、きっとややこしいと思います。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 僕も人に説明するのも、ややこしいんです。 [/chat]
4.周りに料理上手と思われている
初めて会う人は特にそうですが、「管理栄養士」と資格を聞くだけで、僕のことをとても料理上手な人間だと思われてしまいます。
- 家でも料理するんですか?
- インスタ映えする料理を作られるのですか?
料理は、確かにします。
奥さんにも、「美味しい!」とお墨付きをもらっています。
でも。
盛り付けのセンスがない僕としては、イイように解釈されて嬉しい反面(ウヘヘ)、実技になるとこれがプレッシャーで・・・org(パタリ)。
良し悪しなんですよね。
料理の実演が必要なときは、「管理栄養士ではなく、調理師を採ればよかったな」って思うことも。
料理の技術は、まだまだです。
「管理栄養士」がみんな、料理上手とは限りませんからね?
2.「献立を立てる人」「調理する人」としか思われていない
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] あるある~ [/chat]
地域に出たときに「管理栄養士ですよ~」と自己紹介をすると、まず、言われるのが、
- メニュー・献立を立てることができる人
- 調理ができる人
- 食べ物の話全般ができる人
この3つイメージで返されることが、ほとんどです。
確かに、正しいですよ。
間違いではありません。
でも管理栄養士が行政でしている仕事は、これらにプラスして、
個人の特定の課題の解決に向け、サービスなどの解決手段をマネジメントする
これが一番メインの仕事なのですが、なぜか僕の仕事ぶりを見ているはずの上司たちでさえ、管理栄養士の仕事を説明する際に、
[chat face=”man2.jpg” name=”上司” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 管理栄養士の仕事としましては、献立を立てることなど・・・ [/chat]
と言ってしまうんですよね。
献立も、もちろん立てます。
でも僕の普段の業務内容の中では、献立は年に1回、立てるか、立てないかの頻度です。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] よほど、「栄養士=献立」のイメージが強いのでしょう
[/chat]
いつもの僕は、
- 地域に出向いて講演
- 施設から公民館まで調理しているところを見てまわる
- 個別の課題を改善に向けてアドバイス
そんな仕事をしています。
管理栄養士は、医療・保健・福祉・介護、全ての分野のサービスをコーディネートできる人。
そんなイメージがもっと広まってけばいいな、と思っています。
4.栄養士・管理栄養士たち本人は、「栄養士」って有名な職種だと思ってる
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] あるある~ [/chat]
地域の人と話をしていると、
[chat face=”man1.jpg” name=”地域” align=”left” border=”red” bg=”none”] 「栄養士って何をする人?」 [/chat]
と聞かれることがあります。
僕も
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 「え!?栄養士を知らないの?」 [/chat]
と驚いた時期もありますが、特に70歳~100歳くらいの高齢者は、「栄養士」という職種を知らない人も、結構います。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] あんなに健康に関するTV番組を見ているのに、知らないんだよね
[/chat]
そして、「栄養士」という職種を知っていたとしても、「どこに行けば、栄養士に会うことができるのか」を、知らない人がとても多いです。
特に、40代から70代くらいの人のイメージでは、
「栄養士」は、学校給食や病院の厨房など、隠れて出てこない人
そんなイメージです。
でもこの話っていい的を得ていて、病院の厨房は地下など誰も人が来ないところにあるし、施設の栄養士さんは食中毒が怖いからと利用者には会わないようにしていたりと、今の時代でも栄養士は隠れんぼが好きなんですよね。
5.僕のことを、みんなが知っている
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] あるある~ [/chat]
隠れんぼの話を書いて、思い出しました。
これは講演をしている人あるあるだと思いますが、不特定多数の方の前で、顔を出して講演すると、僕のことが、講演を聞かれた大勢の皆さん知れてしまいます。
でも、僕はみなさんのことを、何も知らないのです。
なので、仕事帰りに買い物に行くと、
[chat face=”man1.jpg” name=”地域” align=”left” border=”red” bg=”none”] 「先日はどうも」 [/chat]
なんて声をかけられることも。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 最近は、カップラーメンと総菜を買う場合は、時と店を選びますよ。 [/chat]
6.保健師に圧されている
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] あるある~ [/chat]
これは行政あるあるです。
管理栄養士とよくセットにされるのが「保健師」ですが、この保健師さんたち、
- 栄養士と席が並んでいる
- 女性が9割
- 栄養士より人数が多い(栄養士:保健師=1:5くらい?)
- 栄養士の仕事内容と、かぶる部分がある(健診や会議など)
要は、栄養士と保健師って違う職種にもかかわらず、似ている扱いなんですよね。
でも「似て非なるモノ」って、お互い気になるもの。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 日本人だって、同じアジア人の中国人や韓国人の動向が気になるでしょ?それと同じこと。 [/chat]
そんな似た者同士が集まると、自然と人数が多い、保健師の方が強くなって・・・
[chat face=”man1.jpg” name=”保健師” align=”left” border=”red” bg=”none”] 保健師ができる仕事なのだから、栄養士でも、できるよね? [/chat]
と、保健師は栄養士に雑用を振ってきます(プンプン)。
例えば、身体機能を触診して観察するとき。
保健師・保育士は人の体を触ることができますが、栄養士は人の体を触る資格ではないですよね。
なので、
[chat face=”man1.jpg” name=”保健師” align=”left” border=”red” bg=”none”] 保健師はベビーマッサージをするから、栄養士さんはお手伝い、お願いね
[/chat]
とか?
[chat face=”man1.jpg” name=”保健師” align=”left” border=”red” bg=”none”] 保健師が司会をするので、栄養士さんは書記ね [/chat]
とか。栄養士を助手扱いする傾向にあります。
でもしかし、
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 栄養士が料理するので、保健師は片付け担当ね [/chat]
なんてこちらが保健師に仕事をお願いしたら・・・保健師は
[chat face=”man1.jpg” name=”保健師” align=”left” border=”red” bg=”none”] なんで栄養士の手伝いをしなきゃいけないんだ [/chat]
って、怒られたり、怒られなかったり。
ま、保健師さん、みんながみんな怒るわけではなくて、仲良く手伝ってくれる同年代の保健師さんも、今の時代はたくさんいます。
だけど、役所の中でも戦って保健師の地位を築いてきた45歳~60歳の保健師たちは、栄養士を上下関係で判断することが多く(下に見られています)、僕も無駄な神経をすり減らして、社内政治の対応に追われることがしばしば。
そんな時に感じることは、
- 気が合わない人からは、離れて仕事をする
- 地域で、息の合う多職種の仲間を見つける
ことが、心の平穏のために1番良いです。
僕は社内政治よりも、積極的に外へ出て、僕のやりたい仕事マネジメントを心がけています。
7.調理師に圧されている
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] あるある~ [/chat]
「似て非なるモノ」の職種でも、「管理栄養士」にやや近い職種に、「調理師」があります。
行政の中で「調理師」として働いている人は、
- 「栄養士」「管理栄養士」の資格を持ちながら、「調理師」として仕事をしている人がいる
- 女性が9割
- 調理師を束ねるボスが、「管理栄養士」
であるなど、「調理師」と「管理栄養士」の間には、女性同士の複雑な感情が行きかっています。
僕も厨房にいた経験があり、調理師さんたちと一緒に仕事をしたことがあるのですが、年配の調理師さんはめっちゃコワかったです。
調理の仕事って、ずっと立ち仕事で、とてもしんどいモノです。
そのしんどい仕事を長年続けてこられたということで、かなり肝が据わっておられます。
そこに、僕みたいな若い管理栄養士が、調理師たちを束ねるボス位置に来ると、納得いかないですよね。
僕も初めこそは、調理師の人との対応にびくびくしていましたが、打ち解けるきっかけは急にやってきました。
所属して1カ月ほどで、とても厨房が忙しい日が訪れたのです。
その日、厨房の「調理師」の人が苦戦していたのが、大量の「生クリームの泡立て」。
幸運にも、生クリームの泡立てが僕の得意分野だったもので、短時間で、大量に泡立てたのです。
すると、その実力を認めてもらったみたいで、調理師さんたちと仲よくやって行くことができた思い出があります。
まとめ
ということで、行政栄養士のあるある?というよりも、僕のあるあるを書いてみました。
管理栄養士の人であれば、皆さん大概苦労されていることは似ていると思いますので、話をする時の参考にしてもらえれば幸いです。