行政で管理栄養士をしているmafiです。
この夏もインターンシップで、管理栄養士やもちろんその他の専門職の卵たちなど、多くの学生が僕の職場に実習にやってきました。
そこで聞かれた志望動機の質問について、書いてみます。
「憧れます」は誰でも言える言葉
よく聞くのが、「身近にいたから」「実習をしていいなと思ったから」そんな自分の憧れをアピールする志望動機が多いです。
でも、ちょっと考えて欲しい。
仕事に応募する時点で、憧れていること、その仕事につきたいと思っていることは誰でも想像がつくよね。
もし憧れがなければ、採用試験に応募しないですよね?
「できてない」から変えたい、は態度デカシ
実習中やっていることに疑問を持つ学生さんもいて、特に高い理想を持って行政に来る人の中には、「行政はココができていないので、オレが変えてやる!」という意気込みも多い。
すごいよね、そんなやる気がある人めっちゃWell Come!
でもただ単に否定するだけでは、面接官に悪影響を与えるだけ。
僕たちだってそう、ただ単に否定されるだけなら頭にくるよね。
だからせっかく課題意識があるのであれば、
- それをどうやって改善させるのか
- 改善することによって、どういうメリットが生まれるのか
- 実際に課題意識を改善した経験が自分にあるのか
- 他の企業で実践されている例
なんかが言えると、世の中にある面接官の目には触れたことのない貴重な価値観を提示することができる。
これが面接で一番大切なこと。
志望動機は、自分が作り上げたいものがベスト
面接でいうありきたりな言葉は、残念ながら面接官の心の中にも残らない。
残ることができるのは、君にしか生み出すことができない新しい価値観だ。
だからカッコいいことを言う必要がある。
珍しくなくていい、ただカッコいいこと。
「〇〇市はバス路線の開拓に力を入れているが、実際に僕が使うと大変使いづらかった。
理由を考えてみたところ、重いスーツケースを持っているとバスにのせる時に大変負担だった。
観光に力を入れている△△市では高齢者が利用しやすいようにバス停を地上げし、かつバイアフリーのバスを導入しているので、とても楽。
僕は旅行に行くのが好きで、インスタグラムで多くのフォロワーがおり情報発信をする能力がある。
単に美しい写真を撮るのも好きだが、その町の文化や、町の構造にも興味があって、段差や交通の便なども注目している。
僕はこの特技を生かして、旅行者に利用されやすいまちづくりを提案したい。もちろん観光面だけでなく、子どもや高齢者など福祉分野にも生かせるサービスの考案もしていきたい」
こんな感じで言えたら、カッコ良くない?
自分の特技は必ず言えること
カッコいいことを言うために欠かせないのは、自分の特技・自分ができることを必ず言えること。
「人にやさしい」とか「動物が好き」、そんなことじゃない。
- 「なぜ」人にやさしくて、人にやさしいから「どういうことができるのか」
- 「なぜ」動物が好きで、動物が好きなことによって「どういうメリットが誰にあるのか」
自分の中で完結するのではなく、人に与える影響まできちんと言えること。
その答えは、ネットにはどこにもない。
答えは、君自身の対話の中にある。
行政の良さを把握しろ
活かし方を提案するには、相手の良さや課題を知っておかなければ言うことができない。
なので、「行政の良さ」「その市町の特徴」を把握しよう。
一番良いのは、その市のHPを見ること。
トップページにはその町が押している、「事業」が必ず載っている。
また、企画系の課のページもチェックしておこう。
「事業」は目的をチェックしろ
行政の仕事は様々な「事業」を各課で行っていくのが基本。
その事業には必ず、要鋼や条例、法律など、目的ややり方が定められた文章がある。
しかしこの文章はHP上に公開されている物ばかりではないので、要鋼などが見つからないのであればHPから読み取ることができる範囲で、「なぜこの事業を実施しているのか」目的だけは把握しておこう。
まとめ:組み合わさって、何ができるか
新しい価値観と言うのは、基本的に今既にある価値観の組み合わせで生まれるもの。
だからこそ、自分ができること、行政ができることを把握したうえで、いろいろな組み合わせを考える必要がある。
このやり方は、事務だって栄養士・管理栄養士、調理師、様々な医療・福祉・介護の専門職でも同じこと。
君にしか生み出せない価値観、楽しみだね。