管理栄養士のmafiです。
今回は、飲食店の営業許可の種類をまとめてみます。
【飲食店営業許可】と一言で言っても、1類、3類、5類と、類型で分かれていて、扱う飲食店のメニューや形態によって違うのです。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] わかりにくいですよね [/chat]
そこで今回は、【飲食店営業許可】の違いについてまとめてみます。
- お店のメニューからどの類型の【飲食店営業許可】をとればいいかわからない
- 移動販売用の【飲食店営業許可】を取得したい
- 固定のお店もしたいし、移動販売もしたい時の許可はどれ?
そのようなことを考えている方々の参考になればと思います。
飲食店営業許可の種類と違いについて
まず、【飲食店営業許可】は、
- 1類
- 3類
- 5類
と3つの種類に分かれています。
これらは、お店の形態と、お店で扱う食事のメニューによって、種類が分かれています。
【飲食店営業許可】1類とは
まずは、【飲食営業一類】についてです。
1類は厨房と客席がわかれているお店と、移動販売をする車内の厨房が対象になります。
つまり、
- 一から食材を切って、調理師、盛り付け、提供する
- 調理を行う厨房と、お客さんが食事をする客席が分かれている→一般的な飲食店
- 食べる場所が客席、もしくはその場(外)の可能性がある→テイクアウトや移動販売
このようなお店が1類の対象になります。
店舗を持っている一般的な飲食店は1類
店舗と言われる、動かないタイプのお店を持って、厨房で作った料理を席に運んで飲食営業をする場合。
多くの飲食店が、この形態を採用していますよね。
ケータリングは飲食店営業許可1類
また、そうざいなどを調理し、店頭で販売する場合や、ケータリングといって、食事を作るのは店舗の厨房で作り、食べるのは別の場所という場合も1類に入ります。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 買った食べ物をその場で食べる可能性があるところ、テイクアウトの営業許可もココに入るんだね
[/chat]
【店舗:建物の基準】
- 窓には網戸が必要
- 厨房で自由に動けるスペースが1.6×従事者数㎡以上
- 換気設備、排気設備、洗浄設備、手指消毒設備、保管設備、冷凍冷蔵設備、廃棄物処理設備などが必要
自動車を使った移動販売も1類
また、1類には自動車で食品の調理を行い、移動販売する場合も含まれます。
調理する場所は自動車の中、食べるのは自動車の外と、調理を行う場所と客席がわかれているはずです。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 例え車の外に食べる場所を設けていなくても、調理(切って、加熱して、盛り付けて)をするのであれば1類に入ります。
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【自動車内の基準】
- 車内で調理時に自由に動けるスペースが1.6×従事者数㎡以上
- 換気設備、排気設備、洗浄設備、手指消毒設備、保管設備、冷凍冷蔵設備、廃棄物処理設備などが必要
- 冷蔵庫には温度計が必要
- 提供できる食品は3品目
- 市外で営業する場合は、その管轄の保健所の許可が必要
3品目と聞くと、
[chat face=”man2.jpg” name=”店長” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 3商品までしかダメなの!? [/chat]
と思われる方もいると思いますが、3商品ではなく、3品目なので注意してください。
例えば、ハンバーガーとおにぎりとパスタ、は3商品で3品目です。
全然違う3つのメニューですよね。
では、ハンバーガー、照り焼きバーガー、チーズバーガーはどうでしょう?
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] ハンバーガー、照り焼きハンバーガー、チーズバーガーは、みなハンバーガーなので、3商品で1品目です。 [/chat]
3品目までで、商品数には制限は入っていないのが1類の許可内容です。
【飲食店営業許可】3類とは
まずは、【飲食営業三類】についてです。
3類は仕出しやお弁当、サンドイッチなどの調理した食品の販売を対象とします。
ただし、
- 厨房は食材を切って、調理し、詰め合わせ包装する場
- その場で食べることは、基本的にない
このようなお店が3類の対象になります。
例えば、お弁当や仕出しを専門にしているお店。
食べる場所を併設いているのであれば1類ですが、食べる場所が無いお弁当屋であれば3類です。
お弁当を個人の家や企業に配送している場合も、この3類です。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 作ったその場で食べてませんよね、だから3類。 [/chat]
【店舗:建物の基準】
- 窓には網戸が必要
- 厨房で自由に動けるスペースが3.3+1.6×(従事者数-1)㎡以上
- 換気設備、排気設備、洗浄設備、手指消毒設備、保管設備、冷凍冷蔵設備、廃棄物処理設備などが必要
【飲食店営業許可】5類とは
最後に、【飲食営業五類】についてです。
5類は、『移動販売の例外』バージョンになります。
- 自動車で移動販売を行う
- ただし、簡単な加熱しかしない→食材を切ったりはしない
- 提供できる食品は3品まで
の場合です。
つまり、実際の細かい調理は移動販売の車の中では行わないのです。
食材を切って、調理する移動販売→1類
温める程度の調理→5類
車での移動販売に関しては、調理の程度によって『飲食店営業許可』の種類が変わってきます。
【自動車内の基準】
- 調理をする作業台は床から70cm以上の高さに設置
- 食品の保管は扉が付いた棚で、床から30cm以上の高さに設置
- 冷蔵庫は、外からわかる温度計が必要
- 提供できる食品は3品目まで
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 1類みたいに、調理設備の細かい決まりが緩いところが特徴です。 [/chat]
一般的な飲食店とお弁当の配送両方を行いたい
中には、固定した飲食店を持ちながら、自分のお店の宣伝や、お客さんからのリクエストのためにお弁当を作り、配送を行いたい場合もあると思います。
そのようなときは、飲食店営業許可の1類と3類の2つを取得することになります。
カフェを開きたい人向け参考書
カフェを快適に開くための情報が書かれた参考書です。
50歳からはじめるカフェ経営
誰にオススメか
- 社会経験がある、かつ、カフェを開業したい人
- 飲食店経営が初めての人
会社員だった人は意外に自営業に関する知識が不足している場合があるので、是非とも知っておきたい情報ですよね。
カフェをはじめる人の本
誰にオススメか
- ひとりでカフェを開きたい人
- 小規模なカフェをしたい人
- 田舎でカフェをしたい人
具体的な事例が紹介されているので、イメージが湧きやすいです。
自分でパパっとできるはじめての飲食店開業&経営
誰にオススメか
- バイトを雇って飲食店をはじめたい人
- 税関係の書類、お金の流れを知りたい人(飲食店・カフェ向け)
ケータリングのための
誰にオススメか
- ケータリングの資格を取りたい人
- 企業向けにケータリングを展開したい人
個人向けのケータリングに比べ、企業向けのケータリングではISOを問われることがあるので、できたら読んでおきたい1冊。
まとめ
以上、僕の理解している範囲でまとめてみました。
一般的な飲食店やテイクアウト、ケータリングなどのお店であれば、『飲食店営業許可』の1類を取得することになります。
良かったら参考にしてくださいね。
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