こんにちは、mafiです。
日本では4300万人が高血圧と言われています。
若い人でも将来年をとったときに罹る確率の高い病ですよね。
高血圧の専門的な話はこちらをご参考に。
ところで
高血圧の栄養相談=減塩の指導
と思っていませんか?
Web関係の仕事をしている人に「塩辛いものを食べていないのに、血圧が高くて」とよく言われます。
実は高血圧にもいろいろな原因があるので、減塩では改善しないものもあります。
簡単だけど
01.血液量が増える
02.血管が狭くなる
03.血流スピードが増す
の3つに分けて解説してみます。
01.血中ナトリウム(塩分)が高い→血液量が増え高血圧
まずは多くの人が知っている、血液中にナトリウム(塩分)が多いと、高血圧になる場合のこと。
血中ナトリウム(塩分)が増えて血液が塩辛く濃くなると、体が血液を薄めようと血管の中に水分を送り込み、結果血液の量が増えます。
血液の量が増えると、血管の中を流れる血液は必然的に増え、血管に今以上の負担がかかります。
それはまるで、大雨が降ったあとの川のようにね。
河川も大量の水が流れると、堤防が崩れたり、決壊したりと、河川に負担がかかりますよね。
その状態が、血管内でも起こっている。
減塩指導で対応している「高血圧」
この高血圧パターンの場合、塩分を摂りすぎているので、減らす必要があります。
血中から塩分出ないのであれば、出す方法を考える必要があります。
だからこそ減塩に取り組んで、生活習慣を変える必要がある。
02.血管の壁に炎症→血管が狭くなって高血圧
続いてのパターンは血液がどろどろ状態でも、高血圧は起こります。
血中の脂質や糖質が増える(血液どろどろ状態)ことで、粘性のある脂質や白血球が血管の壁に引っ付き、炎症を起こします。
そして炎症部分が膨れることで、血管内が狭くなります。
流れる血液の量は変わらないのに、血管内が狭くなることから、血管に今以上の負担がかかります。
血中成分の改善が第一
これは内臓脂肪や、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病により、血液の状態が悪化(どろどろ化)し炎症が引き起こす「高血圧」です。
心当たりのある、持病はありませんか?
この場合、いくら減塩対応をしても、高血圧は改善しません。
糖尿病からの高血圧→
なぜ糖尿病なのか→
甘いものを多く食べる→
疲れたときに甘いものが欲しくなる→
エネルギーが欲しくなっていると思い、カロリーの高いものを食べている
⇒どれだけ、どのようなペースで甘いものを食べているの?
⇒疲れるのは、どんな時?
⇒疲れる前にできる対応は?
僕のスタンスは、食べることが間違いだとは思わないこと。
食べたくなる環境や気持ちに原因があると思っていて、「甘いものを断ちましょう」なんて極端なことは言わないようにしている。
環境を変えると、意外に食べ物も変わるものです。
炎症が起きた理由である生活習慣病を改善しなければ、いつまでたっても治らない高血圧がこのパターンです。
03.心臓の収縮力が増加→血流のスピードが増して高血圧
最後に、血液の量は変わらなくても、心臓が送り出す血液の量が増えることで、高血圧になります。
運動をして体を動かしたり、ストレスを感じて脈拍が上がると、各細胞が動くために多くの栄養素が必要となります。
その栄養を血液に乗せて運ぶため、心臓の収縮回数が増し、血液が勢いよく流されます。
血管内の血液の流れるスピードが増すことで、血管に負担がかかります。
心臓の機能行進、他の病気による合併的な症状、外部環境の影響、本人の性格などから起こる「高血圧」で、日々私たちの一番身近にある高血圧ですね。
ふくらはぎの「第2のポンプ」を動かす
Web関係の人は椅子に座って仕事をする機会が多いですが、足の裏は床についていますか。
浮いてません?プラプラしてません?
もしや折り込んでます?
足のふくらはぎは、血液を送る「第2のポンプ」と言われますが、足が床について力がかかった時に活躍します。
椅子に座ったまま足の裏に力が入らない状態でいると、この第2のポンプが活動せず、心臓だけで全身に血液を送ることになります。
心臓に負担かけてますね。
ストレスは血管を狭くする
パソコンに向き合っていると、自然と文章の作成に力が入り、気づいたときには肩が凝っているときがありますよね。
また、ミーティングやクライアントとの会議や会話では、イライラすることもあるでしょう。
そんなストレスを感じている時に、血管は細くなって血圧を高めています。
血流を早めて、細胞に栄養を送るためです。
しかし肩が凝り血行が悪くなれば、血液の流れも悪くなります。
栄養が来ない→臓器が働かない。
ストレスと向き合う+ビタミンCを
ストレスを取り除けば、一見解決しそうなこのパターン。
しかし簡単にストレスを取り除ければいいのですが、それが難しいからストレスですよね。
では、なぜストレスを感じたのか理由を考え、分割して分析してみてはどうでしょう。
例えば、怒られてストレスを感じた会議。
会議で、「この文章は求めていない、やり直してくれ」と言われました。
どんなに自分に落ち度がなかったとしても仕方がありません。
ストレスは、怒られたこと、やり直し、文章、言われたこと、会議自体、周りの参加者の対応、など具体的にどこにストレスを感じたのか考えます。
すると次回の会議からは
・やり直し→「求めていること」を先に聞いておく、会議前に確認を取っておく、
・文章→苦手ならば得意な人に依頼する
など、改善策を考えることができるので、少しでもストレスを減らす工夫ができます。
あとストレスを感じているときはコルチゾールというホルモンが作られます。
これはビタミンCを大量に使います。
大量に使うと、本来の役割を果たせるビタミンCがいなくなりますよね。
ので、補うためにビタミンCをとることをオススメ。
まとめ:高血圧の栄養相談=状態に合った生活習慣の改善が必要
生活習慣病の他に、甲状腺、心臓、血管など、様々な病気によっても高血圧になります。
なぜ病気になったのか、いつからその症状なのか、病気のどの部分が高血圧を導いているのか。
高血圧になった根源の理由を探す必要があるわけですが、1人の人に、病気は1つずつあるわけではなく、複数の病気が絡み合って、その過程で症状の一つとして高血圧があることはじばしば。
複合的であればあるほどに、一見して原因は見えなくなります。
しかし理由を整理して、一つずつ枝葉をとっていくと、意外にも原因が見えてくるものです。
生活習慣の課題を把握し、その人の今送っている生活を読み解くことで、相手に発信できる情報や助言の訴求レベルは高くなるなといつも思っています。