客員教授と正規の教授の違いとは?なり方と給料(非常勤講師/客員准教授も)

こんにちは、mafiです。

今回は、『客員教授』『教授』の違いについて書いてみたいと思います。

きもうさ

・「客員」准教授、「客員」教授って何?
・客員准教授ってどうやってなるの?
・給料はどれくらい?

こんな疑問を、元・行政系の中の人+リサーチ結果をまじえながら、できるだけフラットに解説します。



目次

1. 客員教授とは?一言でいうと「非常勤で招かれた外部のプロ」

客員教授とは、

大学や研究機関が、外部の専門家を“ゲスト”として一定期間だけ非常勤で招いた教授職ウィキペディア+1

のことです。

たとえば、

  • 有名な経営者
  • 元官僚・元大企業の幹部
  • スポーツ選手・芸術家
  • メディアでよく見る専門家

など、その分野で知名度や実績のある人が、

「年に○回、講義や講演をしてください」

という形で大学に招聘されるイメージです。

✅ ポイント

  • 常勤ではなく非常勤(フルタイムで大学にいるわけではない)
  • 任期付き(1年〜数年の契約であることが多い)
  • 研究よりも「実務経験を学生に伝える役割」が強い

2. 客員教授と正規教授の違い【雇用形態・役割・給料】

ざっくり比較するとこんな感じです。

項目客員教授正規の教授(専任教員)
雇用形態非常勤・任期付き常勤・任期なし(任期制の場合も)
主な所属企業・官庁・他大学など別組織が本業大学が本業・勤務先
大学での仕事限られたコマの授業、講演、特別講義など授業、研究、ゼミ指導、大学運営、委員会の雑務など
給料1コマいくら/年俸制など。年収300〜500万前後〜ケースによる年収700〜1,200万円前後(国立・私立・年齢で変動)
採用のされ方大学からのオファー(スカウト)が基本公募+選考/任期後のテニュア審査など

**いちばんの違いは“専任かどうか”**です。

  • 正規の教授・准教授 → 大学に正社員として雇われている人
  • 客員教授・客員准教授 → 非常勤(パート・業務委託に近い立場)の人

と考えるとイメージしやすいと思います。


3. 客員教授の主な仕事内容

客員教授の役割は、かなりシンプルです。

  • 特定テーマの授業を週1コマ〜数コマ担当
  • 年に1〜数回の特別講義・公開講座
  • シンポジウムなどでの登壇
  • 場合によっては、産学連携プロジェクトのアドバイザー

やらないことも明確です。

  • ゼミを持って卒論指導をする
  • 入試・カリキュラム・学生支援など大学運営の会議に常時参加する
  • 学部や研究科の経営・人事に深く関わる

客員教授は、基本的に 「授業をコマ単位で担当するゲスト」 という位置づけなので、

✅ 大学の雑務に縛られず、専門の話だけ届けてもらうポジション

になっています。


4. 正規の教授・准教授の仕事内容

一方、正規の教授・准教授は「大学のフルメンバー」です。

  • 授業(講義・ゼミ)
  • 学生指導(卒論・修論・博士論文、就職相談など)
  • 研究(論文執筆・学会発表・科研費の申請など)
  • 大学運営(委員会、会議、入試、広報、学生対応…)
きもうさ

研究して、本を書いて、ちょっと授業するだけの仕事…じゃないの?

と思われがちですが、**実態は「研究+授業+雑務のフルコース」**です。

  • 学生のトラブル対応
  • 入試問題の作成・採点
  • オープンキャンパスの企画
  • 学部長・学科長などの役職がつけば、さらに会議の山

など、研究時間をどう確保するかが永遠の課題とも言われています。


5. 客員教授の給料と正規教授との違い

給料については、大学・契約によって上下が激しいですが、一般的なイメージでいうと👇

正規の教授・准教授(専任)

  • 国立大学:年収700〜1,000万円前後が多い
  • 私立大学:有名私大や医学部などは1,200万円以上のケースも

年齢・役職・大学の財政状況によってかなり差がありますが、
「長期雇用+昇給+退職金」が前提の給与体系です。

客員教授・非常勤系

  • 1コマあたり1〜数万円(非常勤講師と同程度〜やや高い)
  • 年俸制で300〜500万円前後という例もあり
  • ただし、本業(企業・官庁など)の収入がメインの人も多い

✅ 客員教授は、「大学の給料だけで生活する立場」ではないことが多く、
本人にとっては 「ちょっと高いアルバイト+肩書き」 くらいの位置づけのケースもあります。


6. 客員教授のなり方【基本は“スカウト制”】

結論から言うと、客員教授になるための“試験”や“資格”はありません。

なり方はシンプルで、

その大学から声をかけてもらうこと

です。

  • 業界での実績・知名度がある
  • テレビやメディアに出演している
  • 著書や研究成果が評価されている
  • 大学が強化したい分野の「顔」としてふさわしい

と判断されると、大学側から

「○○学部の客員教授として、年○回の授業をお願いできませんか?」

とオファーが来る、という流れがほとんどです。

客員教授になりやすい人の特徴

  • その分野で“プロ”として名前が通っている
  • 専門知識をわかりやすく話せる(講演・授業向き)
  • 大学教員や研究者とのネットワークがある

✅ 逆に言うと、「大学で働きたいから客員教授になりたい!」と願望だけあっても、
自分から応募してなれるポジションではない、というのがリアルです。


7. 非常勤講師・客員准教授との違い

ここで、似た肩書きもまとめて整理しておきます。

非常勤講師

  • 週○コマだけ授業を担当するパートタイム教員
  • 肩書きは「講師」で、教授・准教授よりも職位は下
  • 公募(求人)で募集されることが多い

客員准教授

  • 雇用形態は客員教授と同じく「非常勤」
  • 准教授相当の業績・実績があると判断された人
  • 「任期付きで、研究・授業を少し深く関わってもらう」ケースも

ざっくりイメージ

  • 非常勤講師:
    → 「教えるのがメインのパート教員」
  • 客員准教授・客員教授:
    → 「外部の有名人・専門家に肩書きも付けてお願いする教員」

大学側は、社会的地位・実績・年齢なども見て、
「講師/准教授/教授」のどの肩書きを付けるかを決めています。


8. 大学側が客員教授を雇うメリット

大学が、わざわざ外部の人を客員として呼ぶのには、ちゃんと理由があります。

  • 現場のリアルな知識・経験を学生に届けられる
  • 専任教員だけではカバーできない専門分野を補える
  • 有名人・著名人を客員にすることで、大学のブランド力UP
  • 正規採用よりもコストを抑えつつ、多様な講師陣をそろえられる

学生から見ても、

「テレビで見たあの人が、うちの大学に講義しに来てる!」

というのは、大学選びの魅力になりますよね。


9. 客員教授・大学教員を目指す人におすすめの本

① 大学教員採用・人事のカラクリ(中公新書ラクレ)

  • 採用側の目線で「どういう人を採りたいか」を赤裸々に解説
  • 給与・昇進・派閥・コネなど“大学業界の裏側”まで書いてある
  • 「大学教員を本気で目指したい人」にはほぼ必読の1冊

② 最終版 大学教授になる方法

  • “大学教授になる”ための道筋を、かなりストレートに語る本
  • 研究業績・人脈・タイミングなど、リアルな条件がわかる
  • 「いつか自分も教授になりたい」と思っている人向け

③ 新装版 大学教員を目指す若者へ

  • 若手准教授が、「どうすれば大学教員になれるか」を若者向けに整理
  • 研究の進め方・大学院進学・キャリアパスなどを丁寧に解説
  • 「学者・研究者って正直どうなの?」という疑問にも答えてくれる本

④ 大学教授に転職するキャリアデザイン(新刊系)

  • 「一度社会人になってから大学教員に転身した人」のストーリー集
  • 公務員・企業・専門職から大学へ…というリアルな転職例が詰まっている
  • リスキリング・大学院進学を考えている社会人に刺さる1冊

✅ どの本も、「客員教授って何?」から一歩進んで
「じゃあ自分はどんな形で大学と関わりたいのか?」を考えるきっかけになります。


まとめ:肩書きより「何を学生に渡せるか」が大事

  • 客員教授とは、
    大学が非常勤で一定期間招く外部のプロ
  • 正規教授との違いは、
    → 雇用形態(専任か非常勤か)と大学運営への関わり度
  • 給料は、
    → 正規教授:年収700〜1,200万円前後
    → 客員教授:1コマ単価 or 年俸制で幅広い
  • 客員教授は、
    → 基本的に大学からのオファー(=スカウト)で決まる
  • 非常勤講師や客員准教授は、
    → 公募で募集されるケースもあり、「大学で教える」入り口になりやすい
きもうさ

肩書きにこだわるより、

「自分は何を学んで、どんな知識や経験を学生に渡したいのか」

を考えておくと、自然と選ぶ道が見えてきます

この記事をきっかけに、

  • 「専任で大学教員になりたい」のか
  • 「社会でキャリアを積んで、あとから客員教授として関わりたい」のか

あなたなりの大学との距離感を考えてみてください!

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