管理栄養士のmafiです。
今回は僕が勝手に思う、管理栄養士の人が公務員試験を受験しようとした時に、あると有利になる資格をご紹介します。
これから公務員を受験しようと考えている方は、良かったら参考にしてくださいね。
公務員試験の中でも市町村職員を対象に書きます
公務員試験といっても、国の職員、県の職員、自衛隊や県警の栄養士など職種は様々ですが、
今回は『市町村』の職員の採用試験を受けたい人向けに書いていきます。
採用に有利な資格はあるのか
公務員の管理栄養士の採用試験を受けるにあたって、採用に有利な資格はあるのか?
答えは、あります。
なぜなら、今、僕が現場で仕事をしている時に、必要な資格だと、ひしひしと感じているからです。
あと、行政の管理栄養士の人たちが資格として持っていないために、地域で、その資格を持ちながら仕事をしている人に、情報を提供してもらったり、助言をもらっている場合もあるほど。
なので、この資格だけは欠かせない!持っていると、採用にとっても有利!と思う資格を3つほど書いてみたいと思います。
1.管理栄養士
まずは、『管理栄養士』という資格です。
公務員の採用試験の募集要領を見てみると、
「管理栄養士」でなければ受験できない募集
と
「栄養士」でも受験可能な募集
の2種類があります。
[chat face=”sakana1.jpg” name=”mafi” align=”right” border=”gray” bg=”none”] 「栄養士」でも受験可能な公務員試験があるんですね
[/chat]
しかし、「栄養士」でも公務員試験を受けることができる募集もあるのですが、注意が必要です。
「栄養士」で受験をすると、就職したあとにデメリットがあります
- 「栄養士」は健康な人に、健康教育しか実施できないので、行くことができる職場が限られる
このデメリットはとても大きいです。
地域の人がアレルギーや病態に合わせた食事の相談に来た時に、「栄養士」では対応できないわけです。
なので、「栄養士」資格の人は、学校給食や市民病院の厨房内のみなど、仕事が限られてきます。
地域に出ていったり、様々な専門職多職種と関わりながら、医療・保健・介護の現場に出ていくような仕事をしたいのであれば、「管理栄養士」の資格は必須条件です。
2.ケアマネ(介護支援専門員)
次に、一番ホットな資格だと感じているのが、「ケアマネ(介護支援専門員)」です。
今、介護の現場では、高齢者の自立を支援する取り組みが始まっています。
例えば、膝が痛いという高齢者に対して、
[box04 title=”従来の考え”]デイサービスやヘルパーを紹介→ずっと介護保険サービスを使い続ける[/box04]
といった現状があったところを、
[box05 title=”新しい考え”]短期集中予防サービスを利用し筋力アップ→地域に戻る(介護保険の卒業)[/box05]
といった考え方に変わってきています。
この新しい考えの中では、
管理栄養士は栄養のことだけを考えればいいわけではなくて、
- リハ職が提案する筋力アップの運動力にあった食事量は?
- 買い物には行けるのか?利用できるサービスは?
- 地域資源は何か?
など、栄養の枠を超えて、「介護保険」と「社会サービス」の知識が必要となっています。
その際には、ケアマネが書くケアプランを見て発言し、またサービスのマネジメント力も必要になってくることから、ケアマネの資格があることはとても大きな武器になるはずです。
3.栄養教諭
最後に書いておきたいのが、「栄養教諭」。
栄養教諭とは、「管理栄養士」の資格にプラスして「教諭」という、人に教育できる資格を持っている人のことです。
現在、多くの学校では、「管理栄養士」が厨房仕事をして給食をつくりながら、授業時間には教室で栄養に関する講義の仕事をしています。
でもこれって、とても大変な仕事。
そこで、
「学校栄養職員」という厨房の仕事を専門的にする管理栄養士を置いて、
「栄養教諭」には、教育に専念してもらおう
というのが、今の流れです。
でも採用が進まないのはなぜ?
管理栄養士が公務員の採用試験を受ける際に、持っておくと有利だと思う資格を3つほど書いてみました。
しかし、これらの資格を持つ人の採用が、なかなか進まないのも現実です。
なぜ採用が進まないのかというと、理由は大きく3つあります。
- 今、就職している管理栄養士が辞めない
- 今、在籍している管理栄養士の影響力が薄いために、人を増やすことができない、
- もしくは、管理栄養士の採用が減ってしまっている
僕もそうですが、公務員の仕事はとてもやりがいがあって、一度公務員として就職してしまうと、なかなか仕事を辞めていく人がいません。
女性の多くが産休に入っていくので、臨時採用の職員が増えていくばかり。
あと、管理栄養士の採用が進まない一番大きな原因が、「管理栄養士の仕事の確立」ができないため、
この仕事は管理栄養士でなくても、主事でもできるよね?
と事務屋の人に仕事を奪われてしまい、人員が削減されてしまうパターンです。
まとめ
行政の管理栄養士の仕事内容は、多岐に渡ってきています。
人も足りない中で、専門的な知識を持った採用者を増やすのは、まさに今公務員として在籍している管理栄養士たちの仕事ぶりにかかっています。
その一人として、僕も頑張らなければならないなと思います。